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横道誠の雑考集

(京都府立大学文学部欧米言語文化学科)

 

 

【ハイライフ】(High Life)19世紀にリベリアやシエラレオネから西アフリカに広まったパームワイン・ミュージックが、ガーナの伝統的な音楽と混淆されて1920年代に独自の様式を獲得し、さらにジャズのスウィングやクラシックのワルツなどの要素を受容し、周辺諸国にも波及した。1950年代から1960年代にかけてが全盛期。

 

【裸のラリーズ】水谷孝を中心としたロックバンド。単調な8ビートで爆音のファズギターを地鳴りのように響かせ、そこからアシッド感あふれつつも情緒的な水谷の歌声が流れだす。熱狂的な支持者が多い一方で、メディアやライヴでの露出が少なく、かつては正規の音盤も流通していなかっため、日本ロック史上で最もカルト的人気をほこるバンドであった。

 

【ハッピー・トレイルズ】(Happy Trails)クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィスの2ndアルバムでライヴ盤。盤名は「たのしい旅を!」と「アシッド体験の幸せな余韻」の二重の意味をもつ。A面は6曲収録という扱いだが、実際にはボ・ディドリーのR&R曲「Who Do You Love?」をベースとして即興を交えた長いライヴ演奏。B面も傑出しており、当時のサイケ音盤の傑作として高く評価されてきた。

 

【バニヤン、ヴァシュティ】2015年9月23日、来日ツアーの一環として京都でコンサート。2回のアンコールをふくめて1時間15分ほどの短いものだったのだが、もちろん彼女ならではの世界が立ちあがっていた。枯れた味わいの純粋さと温かな空間性。サポートとして、ニック・ドレイクのトリビュート企画などにかかわったガレス・ディクソンを伴っていた。物販の来日ツアー用ポスターを購入。サイン会に参加しようかと思ったが、待ち時間を考えて諦めた。ポスターにサイン(印刷だけど)が入っているので、それにサインが加わるのもどことなく恥ずかしい(?)。

 

【Parable of Arable Land】レッド・クレイオラの1stアルバム。前衛ジャズ的サイケデリック・ガレージロック(?)。サイケデリックだがアシッド感がない(醒めている)というアルバム。サイケデリアにとっての名盤のひとつ。

 

【Paradise of Replica】After Dinnerの2ndアルバム。1stの『Glass Tube』に続いて前衛ポップの傑作盤となった。

 

【ハルメンズ】ニューウェイヴ・バンド。解散後、パール兄弟とヤプーズに分かれた。

 

【バレット、シド】(Barrett, Syd)ピンク・フロイドの初代リーダーでヴォーカーリスト兼ギタリスト。五感が未分化で共感覚を有しており、その特質もとづいた革新的なギター奏法と作詞作曲能力でサイケデリアの代表的存在となった直後、すでにLSD中毒となっていた彼はバンドから脱落。若干の回復を得てソロとしても活動するが、すぐに表舞台から消えた。以後、廃人として余生を送り、その後の様子はしばしばパパラッチの標的となったが、死後、妹によって「廃人」というのは誇張された姿だと語られた。よく知られた通称「クレイジー・ダイアモンド」は、1975年のピンク・フロイドの曲''Shine On You Crazy Diamond''に由来する。キャリアの全体像と引退後の生活は、マイク・ワトキンソンとピート アンダーソンの共著『クレイジー・ダイアモンド』(小山景子訳)などに詳しい。1946年生まれ、1972年引退、2006年死去。

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